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『うぅ』としか鳴けない
第17章 結婚への道のり〜許諾〜
翌日、琢磨は芝崎家の応接間に居た。


テーブルを挟んで、灯子の両親が座る。

緊張の主。


『手紙を読んだ。君の誠意は伝わった。が、解るか?私は悔しくて仕方がないんだ。』

『あなた…』

『はい。わかります。何も返す言葉はありません。』

『無い?!そうだろうな。君は常識を逸脱した行為に及んだのだからな。』

『はい…』

『しかしだ。起きてしまったことを今更言ったところでどうにもならん…』

『琢磨さん。私は母として、今も、傷物にされた感じは拭えないの。でもね、その時の貴方の気持ちだけは知っておきたいわ。』

『はい。お話しします。
灯子さんと交際を始めた頃から好意はありました。
家に招き入れてからは、私の傲慢な支配にも、抵抗することなく従う灯子さんにある種の恐さを感じたりもしました。』

主の話は続いた。




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