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『うぅ』としか鳴けない
第17章 結婚への道のり〜許諾〜
芝崎家に戻ると、男達は招待客のすり合わせを、女達は衣装のカタログを、片や頭を悩ませ、片や大はしゃぎだ。

一度はここまでの段取りをしていただけあって、結構スムーズに決まっていった。

『問題は、今から会場が押さえられるかだな。』

『そうですね…あまり日がありませんから…』

『まあ、何とかしよう。今日はここまでにして…で、灯子を連れて帰るか?』

『はい!是非!』

『正直だな(笑)灯子ーっ!』

『お呼びになった?』

『ああ。琢磨君が灯子を連れて帰りたいそうだ。灯子がここがいいなら…』

『帰るわ!すぐ支度します!』

灯子の父と琢磨は顔を見合わせた。(笑)(笑)

『親は男に負けた…か…(笑)』


『では、また伺います。』

二人の後ろ姿が弾んでいた。



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