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第19章 日本国 特別区制定

灯子の妊娠を機に、主の仕事にも拍車がかかった。

主の会社は、主の右腕として頑張ってくれている男に二代目社長として引き継ぎ、主は会長職として第一線から退くと同時に、特別区に専念するようになった。


……………………………


『順調か？』

『ええ、私のお腹の赤ちゃん達は、至って元気よ（笑）』

『そうか、それはな…えっ？達？』

『双子よ（笑）びっくりよね！幸せが２ついっぺんにやって来るのよ（笑）』

『す…凄い…灯子、素晴らしい！』

あまり家庭に恵まれず育った主にとって、夫婦が家族になる、しかも一度に２人の子供に恵まれるという事実は、どれほど嬉しいことか。

主の有頂天を初めて見た灯子だった。