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『うぅ』としか鳴けない
第21章 実状観察
背後から、首筋に「ふぅ〜」と、息をかけられた。
と、同時に、腰の辺りを撫で回す手…
『やめてください…』
消え入るような声は震え、それでも精一杯の抗議だ。
吊り革を掴んだ左手を離そうとした。しかし、左手の上に、大きないかつい手が上がり、そのままロック状態になってしまった。
右側の男に、助けを求めた笙子。『助けて、痴漢が…』
『どこにいる?』
『たぶん、私の左後ろあたり…』
男は、笙子の右手をロックすると、ピッタリとくっついてきた。
『黙って、声を出さないで。』
笙子に耳打ちをした。
笙子は黙って頷いた。
その間も、ずーっと撫でられ続け、笙子は次第に躯が震えてくることを止められなくなった。
と、同時に、腰の辺りを撫で回す手…
『やめてください…』
消え入るような声は震え、それでも精一杯の抗議だ。
吊り革を掴んだ左手を離そうとした。しかし、左手の上に、大きないかつい手が上がり、そのままロック状態になってしまった。
右側の男に、助けを求めた笙子。『助けて、痴漢が…』
『どこにいる?』
『たぶん、私の左後ろあたり…』
男は、笙子の右手をロックすると、ピッタリとくっついてきた。
『黙って、声を出さないで。』
笙子に耳打ちをした。
笙子は黙って頷いた。
その間も、ずーっと撫でられ続け、笙子は次第に躯が震えてくることを止められなくなった。