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『うぅ』としか鳴けない
第28章 M女として生きる
『なあ、灯子。』


俺達、もう少しゆっくり歩いてもいいんじゃないかなあ。。。

あれもこれも、急ぎ、欲張り過ぎたんだな。

俺は灯子に寂しさを感じ、灯子は俺を信じられなかった。

もっとゆっくり歩いていれば、大事なものを落としていることにも気づいた筈だし、拾うことだって出来た筈だよ。

『あなた……』

『もう一度、歩き直そう。子育ても、少ーし、肩の力を抜いて、俺達の時間も取り戻そう。』

『えぇ、もう間違わないわ。あなた、もう一度、あなたに恋をしても、いい?』

『ああ。灯子、もう一度、狂おしく愛してもいいかい?』




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