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第3章 不良女子奈津美の啖呵-前編-

「この野朗！」

バット野朗はバットを俺に振るってくるが、


「スロー過ぎてあくびが出そうだ」

メタルエッジで右手を打ち据えた。

「いでぇ！」


利き手を破壊すれば、もぅかかってはこない。


「群れなきゃ何もできねーくせに活きがってんなよ！」


俺はそのまままっすぐ進んだ。

奈津美ちゃんのロープを解いてあげたい。



「おーっ女の解いてやれ！」


海老原らしき男が手下の女に命じて奈津美ちゃんの縛るロープを解かせた。


そして、すぐに奈津美ちゃんが俺の元へ、

「ナオっ」

「さがってろ…」


ドラマではヒロインが抱きついてきそうだが…
奈津美ちゃんは…