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『先生』
第2章 5年前
チョークを持つ大人のオトコの手が
私の身体を触り始める・・・

「っあぁぁ・・・」

私は自分の胸を触る手があたかも佐瀬先生の手のように思い込み
だんだんと大胆になっていく

乳首をつねる指は
今日、教壇の上で教科書をめくっていた、あの指・・・

私にキスする唇は
今日、難しい問題を解説したときの得意げに笑ったあの唇・・・

私のアソコを触る手は
今日、みんなが問題を解いてるときに頬杖をついていたあの手・・・・

先生のすべてが私を翻弄させる。

受験生の私を忘れさせる。

子供の私を忘れさせる。

二人の年齢差を忘れさせる。

ベッドの中での夢の先生は
いつでも私だけの先生だった。

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