この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第3章 《巻の弐―運命の悪戯―》
一本だけでも華やかな存在感のある花なのに、それらが幾本となく群れ固まって咲いている光景には、ただただ圧倒されるばかりであった。芍薬の花の色は皆、穢れなき少女を思わせる純白。それゆえ、派手やかでありながらも、清楚な慎ましい佇まいを保っている。
爽やかな初夏の風が吹き通る度に、芍薬の花たちがかすかに身を震わせる。まさに、天上の楽園のような光景に、まるで憑かれたように見入った。
突如として、その至福のひとときに予期せぬ闖入者が出現した。
爽やかな初夏の風が吹き通る度に、芍薬の花たちがかすかに身を震わせる。まさに、天上の楽園のような光景に、まるで憑かれたように見入った。
突如として、その至福のひとときに予期せぬ闖入者が出現した。