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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第24章 《巻の弐―夢を売る男―》
「ね、どうして泣いてるの。良かったら、話してみてくれない」
 できるだけ優しく言いながら、泉水はふと、この光景に―今、自分が遭遇している場面に既視感を憶えた。
 泣いている女の子に〝どうしたの〟と声をかける自分の姿を、どこかで見たような気がする。
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