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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第25章 《巻の参―真(まこと)―》
「私はおはるさんと一緒に働いていたわけじゃないし、あの人がうちの店を辞めたのは、私が勤め始めるひと月も前のことだからね。私だって、おはるさんとは一度だって逢ったことはない。おもんさんから、話を聞いたくらいのものなんだよ。申し訳ないけれど、本当にそれくらいのことしか知らないのさ」
話の最後に、泉水は控え目に問うてみた。
「あの、そういったことは、お店に勤める仲居さんがお客と良い仲になることはよくあるんでしょうか」
話の最後に、泉水は控え目に問うてみた。
「あの、そういったことは、お店に勤める仲居さんがお客と良い仲になることはよくあるんでしょうか」