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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第25章 《巻の参―真(まこと)―》
幸せになる機会があるのなら、それを自分のものにして、何が悪い。三人の女は皆口を揃えて言った。
確かに、そのとおりだ。幸せになれる機会を与えられた人に、それを掴んで悪いとは誰も言えない。言うことはできない。
人には誰にでも幸せになる権利と資格がある。でも、その裏で泣かなければならない人だって、いるのだ。例えば、おはるの娘おつやがその犠牲者の一人だった。おはるが幸せになれた陰で、おつやは母を失った哀しみと淋しさにたった一人で耐えている。
確かに、そのとおりだ。幸せになれる機会を与えられた人に、それを掴んで悪いとは誰も言えない。言うことはできない。
人には誰にでも幸せになる権利と資格がある。でも、その裏で泣かなければならない人だって、いるのだ。例えば、おはるの娘おつやがその犠牲者の一人だった。おはるが幸せになれた陰で、おつやは母を失った哀しみと淋しさにたった一人で耐えている。