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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第35章 《巻の弐―再会―》
 夢五郎と共に月照庵に帰った泉水を、光照と伊左久が迎えた。特に光照は泉水を抱きしめて泣いた。その後、とにかく今は身体が大切と、無理に布団に押し込まれる形となった。
 その枕許に、光照が座っている。
「私も愕いたのですよ。あの子は―頼房は人前で滅多と動じることはありませんが、今夜だけは違いました。あなたがいなくなったことを告げた途端に、顔色を変えて飛び出してゆきました。
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