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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第35章 《巻の弐―再会―》

あなたは、それが許されるのですから、絶対に子を生み、手許で育てるべきです。二十四年前、私には果たせなかったことを、あなたには是非果たして欲しい、我が子だけは手放さず手許で慈しみ育てて欲しいのです」
「庵主さま、庵主さまと夢五郎さんの間には、一体何があったというのですか? 庵主さまはお優しくて、どんな人をも受け容れるほど広いお心の持ち主でいらっしゃいます。それなのに、理由もなく、実のお子さまに恨まれるようなことをなさるとは、私には到底思えないのです」
「庵主さま、庵主さまと夢五郎さんの間には、一体何があったというのですか? 庵主さまはお優しくて、どんな人をも受け容れるほど広いお心の持ち主でいらっしゃいます。それなのに、理由もなく、実のお子さまに恨まれるようなことをなさるとは、私には到底思えないのです」

