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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第36章 《巻の参―杏子の樹の傍で―》

《巻の参―杏子の樹の傍で―》
先刻から泉水は忙しなく箒を動かしている。思いもがけず泰雅の子を宿していると知ってからふた月、弥生を迎えた山は長く厳しい冬を終え、開花の瞬間を待っている。この山上の小さな寺の庭にも様々な花が次々に開き始めていた。今は、白木蓮の花が純白の大ぶりな花を見事に咲かせている。この花は清浄とした美しさを持ちながら、また艶麗な雰囲気を漂わせている。花びらが大きいため、散り始めると、掃除がなかなか大変だ。
先刻から泉水は忙しなく箒を動かしている。思いもがけず泰雅の子を宿していると知ってからふた月、弥生を迎えた山は長く厳しい冬を終え、開花の瞬間を待っている。この山上の小さな寺の庭にも様々な花が次々に開き始めていた。今は、白木蓮の花が純白の大ぶりな花を見事に咲かせている。この花は清浄とした美しさを持ちながら、また艶麗な雰囲気を漂わせている。花びらが大きいため、散り始めると、掃除がなかなか大変だ。

