この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第41章 《巻の四―岐路(みち)―》
我が身が流れ流れてゆく先に何が待ち受けているのか、必ず見届けてやると。
ならば、ゆこう。流されてゆく先がまたしても、あの男の許だというのであれば、今度こそ自分の身は自分で守ってみせる! 無力な女にも幾ばくかの誇りと意地があるのだと、その心意気を武器に闘ってやる。
泉水は、改めてそう思った。
「折角ご指導頂きましたのに、そのご恩に報いることも、それを巷の人々に役立てることもできぬ不肖の弟子を、どうかお許し下さいませ」
ならば、ゆこう。流されてゆく先がまたしても、あの男の許だというのであれば、今度こそ自分の身は自分で守ってみせる! 無力な女にも幾ばくかの誇りと意地があるのだと、その心意気を武器に闘ってやる。
泉水は、改めてそう思った。
「折角ご指導頂きましたのに、そのご恩に報いることも、それを巷の人々に役立てることもできぬ不肖の弟子を、どうかお許し下さいませ」