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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第46章 《巻の四―儚い恋―》
むろん、半分は当てずっぽうではあったけれど、兵庫之助の料理はどちらかといえば実用的というよりは装飾的だった。判り易くいえば、一膳飯屋で出される料理と高級料亭で出されるものとの品の差といったところか。どちらが良い、悪いの問題ではなくて、兵庫之助のこしらえる料理は、そういった料亭で大店の旦那衆が食するようなものだったのだ。
それで、試しに言ってみたら、これが大当たりだったらしい。兵庫之助は苦笑いを浮かべながら語った。
それで、試しに言ってみたら、これが大当たりだったらしい。兵庫之助は苦笑いを浮かべながら語った。