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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第6章 《巻の壱》
 二人で過ごす愉しさを知ってしまった泉水は、もしかしたら、一人の時間を愉しむ方法を永遠に見つけられなくなってしまったのかもしれない。
 泰雅が変えたのだ。泰雅が、泉水を変えてしまった。
「こんなのって酷いじゃない。何でも二人で見てこそ愉しいんだ幸せだってさんざん教えて思い知らせておいて、今になって一人ぼっちにするなんて」
 泉水は大粒の涙を零した。
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