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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第46章 《巻の四―儚い恋―》
日々は、穏やかに流れていった。
優しい日々の中で、泉水は少しずつ兵庫之助に心を寄せるようになっていった。
けして見つかることがないと思っていたものは、実は身近な場所に潜んでいたのだ。それは、泉水がずっと探し求めていたものであった。これまで泉水は、我が身が望む愛のかたちは、到底実現不可能だと思い込んできた。
愛していれば、惚れ合っていればこそ、男と女は求め合い、結ばれるものだと考えてきた。そして、泉水はその世の理からは外れた、はみ出し者なのだと。
優しい日々の中で、泉水は少しずつ兵庫之助に心を寄せるようになっていった。
けして見つかることがないと思っていたものは、実は身近な場所に潜んでいたのだ。それは、泉水がずっと探し求めていたものであった。これまで泉水は、我が身が望む愛のかたちは、到底実現不可能だと思い込んできた。
愛していれば、惚れ合っていればこそ、男と女は求め合い、結ばれるものだと考えてきた。そして、泉水はその世の理からは外れた、はみ出し者なのだと。