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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第46章 《巻の四―儚い恋―》
―無理をする必要はない。俺は自分で望んで、お前と生きる道を選んだんだ。一時の感情で結ばれて、その挙げ句、お前を永遠に失うよりは、少々の我慢をしても、お前とずっと一緒にいられる方が幸せなんだ。
その言葉に、泉水は涙を零した。その夜は、二人、寄り添い合って朝まで過ごした。何をするわけでもない、ただ抱き合って一つ床の中で眠るだけである。しかし、惚れた男の腕に抱かれて、泉水は幸福そのものであった。
あの夜のことを、泉水はずっと忘れないだろう。
その言葉に、泉水は涙を零した。その夜は、二人、寄り添い合って朝まで過ごした。何をするわけでもない、ただ抱き合って一つ床の中で眠るだけである。しかし、惚れた男の腕に抱かれて、泉水は幸福そのものであった。
あの夜のことを、泉水はずっと忘れないだろう。