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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第48章 《巻の壱―涙―》
 兵庫之助が戸板の上に転がっている。顔はあたかも眠っているかのように穏やかで、苦悶の色は微塵もなかった。ただ、少し開いた襟許から、胸の白い包帯がかいま見えた。よくよく見れば、左腕にも幾重にも包帯が巻かれ、薄く血が滲んでいる。顔にも所々、擦り傷か切り傷か判別のつかぬようなものがあった。
 泉水は、兵庫之助の傍らにくずおれた。
 呻きとも慟哭ともつかぬ声が腹の底から絞り出てくる。
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