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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第48章 《巻の壱―涙―》
「奥方、秋月さまを殺害したのは、相当の手練れのようですぜ。ここを」
 と、勘七は自分の心ノ臓辺りを指し示し、言った。
「真上から袈裟掛けにして、ここをばっさりとひと突きで貫いてます。恐らく致命傷は心臓をぶすりとやられた疵でしょう、即死に近い状態であったと思われます。ただ、気になるのは、その他の疵でしてね。
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