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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第7章 《巻の弐》
 泉水はしばし紫陽花の花に見入っていたが、やがて、そっと袂に忍ばせてきた草履を揃えて沓脱石に置いた。今日の泉水の出で立ちは薄い水色の小袖に海老茶色の袴だ。普段は島田に結い、蒔絵の櫛や笄を挿した黒髪も高々と頭頂部で一つに束ねている。そう、この男姿になるのは実に久しぶり、最後に若衆姿になったのは泰雅と初めて和泉橋のたもとで出逢った日のことだった。もう二ヶ月も前のことになる。あの頃、泉水は自分が恋した男がまさか良人であるとは知りもしなかった―。
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