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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第11章 《巻の壱―予期せぬ災難―》
「いいえ、構いませんよ。紛らわしいなりをしている私の方が悪いのです。このかんざし、確かに良い品です。大人しやかでいながら、愛らしさもある―、手代さんもおっしゃっていたように、これほどの品を作る人であれば、いずれ名のある職人におなりでしょうね」
「ありがとうございます。そのように仰せ頂いて、手前どもと致しましても嬉しい限りでございます。まだ名の売れていない職人の作ということで、このようにお安くお求め頂けるようになっております」
「ありがとうございます。そのように仰せ頂いて、手前どもと致しましても嬉しい限りでございます。まだ名の売れていない職人の作ということで、このようにお安くお求め頂けるようになっております」