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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第15章 《巻の壱―幻―》
 が、口を開こうとする前に、泉水の意識は途切れた。まるで暗くて深い底なしの穴に落ちてゆくように、泉水の意識は闇に呑み込まれた。くずおれる泉水のか細い身体を咄嗟に抱き止めてくれた人は、そも誰なのか―。
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