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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第16章 《巻の弐―花―》
「お方さまは、まだおん年十八歳のお若さ、しかも、殿におかせられてもおん年二十六でいらせられます。ご夫婦共にまだまだお若いというに、ご結婚してまだ一年の年月を経ただけでそれほど騒ぐこともございますまい。せめて、二、三年はお二人でごゆっくりとお過ごし頂いた方がよろしいのでは?」
「時橋どのは何かお考え違いをなさっておられるようですな。まだ、ではござりませぬ。もう、一年でござりますぞ」
強い語調で言い返され、時橋は絶句した。
「時橋どのは何かお考え違いをなさっておられるようですな。まだ、ではござりませぬ。もう、一年でござりますぞ」
強い語調で言い返され、時橋は絶句した。