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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第17章 《巻の参―幻(げん)花(か)―》
 泉水は動きを止め、背筋を伸ばし、軽く吐息をついた。月が雲に閉ざされてしまったせいで、堂内の闇が俄(にわか)に濃くなった。堂の中に月光の他、明かりらしいものは何一つない。
 身動きしようにもできない。視界がきかなくなったせいで、心に溜まっていた焦燥が一挙に膨らみ、溢れそうになる。駄目だ、焦ってはならない。慎重に落ち着いて、落ち着かなければならない。どこかに、突破口が必ずあるはず。どんなときでもけして諦めてはいけないよと幼い頃、父源太夫がよく言っていた。
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