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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第18章 第四話【花笑み】 《其の四》
 智島が一礼して去ってゆこうとするのに、美空は思わず呼び止めていた。
「智島」
 呼び声に、智島が振り返る。
 何か物言いたげな美空を見、智島は微笑(わら)った。
「何かご用にございましょうか」
「いや」
 しばらくの迷いを見せた後、美空は小さく首を振った。
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