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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第20章 あとがきに代えて
さて、それはさておき。
去年の十一月から書いてきた〝玉ゆら〟もついに完結とあいなりました。庶民の女の子が大名夫人どころか、何と将軍様の御台所になる玉の輿シンデレラストーリー。ずっと前から書いてみたくて、とうとう書いてしまったという経緯は既にお話しているかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
自分の満足度としては、まずまずといったところ。いつもながら愉しみつつ、一生懸命書きました。
完結編〝花笑み〟について少しお話させて頂きます。今回は、まさに〝大奥編〟とも呼ぶべき江戸城大奥が舞台のお話です。このお話を書くに当たっては、まだ昨年の大河ドラマ〝篤姫〟の印象が強く残っているので、大いに参考にさせて頂きました。ああいう予備知識があると、割と情景とかイメージしやすいんです。ああ、美空と家俊は、ああいう場所で(ドラマでいつか見た)こんな話をしたんだなと、自分の頭の中で映像を思い浮かべながら書いてゆけるのです。
今回、大奥の女中が役者遊びをするという下りが出てきます。作中では〝矢代瀬川事件〟と呼んでいますが、これはもう、ご想像のとおり現実に起こった事件をモデルにしています。七代将軍家継の御世、大奥でかの有名な〝絵島生島事件〟が起こったのは、あまりにも有名です。大奥の御年寄である絵島が役者生島新五郎と情を交わした罪で捕らえられ、処分されました。現実として絵島も信州の高遠に流され、幽閉生活を送っています。ただ、絵島は自害などせず、余生をちゃんと送りました。
去年の十一月から書いてきた〝玉ゆら〟もついに完結とあいなりました。庶民の女の子が大名夫人どころか、何と将軍様の御台所になる玉の輿シンデレラストーリー。ずっと前から書いてみたくて、とうとう書いてしまったという経緯は既にお話しているかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
自分の満足度としては、まずまずといったところ。いつもながら愉しみつつ、一生懸命書きました。
完結編〝花笑み〟について少しお話させて頂きます。今回は、まさに〝大奥編〟とも呼ぶべき江戸城大奥が舞台のお話です。このお話を書くに当たっては、まだ昨年の大河ドラマ〝篤姫〟の印象が強く残っているので、大いに参考にさせて頂きました。ああいう予備知識があると、割と情景とかイメージしやすいんです。ああ、美空と家俊は、ああいう場所で(ドラマでいつか見た)こんな話をしたんだなと、自分の頭の中で映像を思い浮かべながら書いてゆけるのです。
今回、大奥の女中が役者遊びをするという下りが出てきます。作中では〝矢代瀬川事件〟と呼んでいますが、これはもう、ご想像のとおり現実に起こった事件をモデルにしています。七代将軍家継の御世、大奥でかの有名な〝絵島生島事件〟が起こったのは、あまりにも有名です。大奥の御年寄である絵島が役者生島新五郎と情を交わした罪で捕らえられ、処分されました。現実として絵島も信州の高遠に流され、幽閉生活を送っています。ただ、絵島は自害などせず、余生をちゃんと送りました。