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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第3章 《其の弐》
「それよりも、は、放してよ」
 美空は躍起になって自分の身体に回された孝太郎の腕を解(ほど)こうとする。
 美空の狼狽には頓着せず、孝太郎は笑いを含んだ声で言った。
「何でそんなに慌てるんだよ。俺たちは相惚れの仲なんだぜ? そろそろ、これくらいさせてくれたって良いだろう?」
 熱い吐息混じりの囁きが耳朶をくすぐる。
 美空の全身がカッと火照った。
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