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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
「ねえ、こんなことを言って、間違ってたら申し訳ないけれど、もしかしたら、美空ちゃん、おめでたなんじゃないかい?」
 遠慮がちに言われ、美空はまだ咳き込みながら頷く。
「私ももしかしたらって思ってたんですけど、本当にそうなんでしょうか?」
 頑固な吐き気はもうかれこれ半月ほど前から、美空を悩ませている。
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