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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
「これから大根の煮物を作ろうと思ってさ。どうせ、亭主とあたし二人じゃア、食べ切れやしないんだから、後でお裾分けを持っていくよ」
大根の白色が眼にも眩しいほどだ。
「ありがとうございます」
美空も笑顔で礼を言い、お民はまた、太った身体を揺すりながら歩いていった。
その頼もしい後ろ姿を見送りながら、美空は小さな息を吐く。
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