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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
本当にそうなのだろうか、もし、懐妊しているのだとして、孝太郎はそのことを素直に歓んでくれるのだろうか。
いまだに良人が自らの素姓について詳しく語ろうとはせぬことに、美空は拘ってはいない。だが―、そんな孝太郎が新たに子が生まれると知って、果たしてどう思うか。そのことについては大いに不安だった。
もし厄介者や邪魔者が増えると思われたら、どうしようかと思うと、医者のところにゆく気にもなれないし、ましてや、確かめる勇気も持てないというのが正直な気持ちだ。
いまだに良人が自らの素姓について詳しく語ろうとはせぬことに、美空は拘ってはいない。だが―、そんな孝太郎が新たに子が生まれると知って、果たしてどう思うか。そのことについては大いに不安だった。
もし厄介者や邪魔者が増えると思われたら、どうしようかと思うと、医者のところにゆく気にもなれないし、ましてや、確かめる勇気も持てないというのが正直な気持ちだ。