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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
 次いでクラリと視界が傾き、美空のか細い身体はそのまま地面に倒れ込んだ。
―孝太郎さん。
 意識を手放す間際、美空は恋しい男の名を呼んだ。
 どこかで鶯がまた、鳴いている。その長閑な囀(さえず)りを別世界のもののように聞きながら、美空は眼を閉じ動かなくなった。

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