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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
 お民の言うとおりだ。美空の体調の悪さに気付いていながら、医者にも連れてゆかず、放っておいたのだ。美空が倒れてしまったのも孝太郎のせいだと言われても仕方ない。
 返事をせぬお民に、孝太郎の胸が波立つ。
 まさか、と、禍々しい予感が駆け抜けた。
「おいっ、返事をしてくれよ。お民さん、本当のところはどうなんだ? 美空は、美空は死んじまうのかッ?」
 吠えるように言った孝太郎をまじまじと見つめ、お民がプッと吹き出した。
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