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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
「大丈夫だよ、ずっと殆ど食べてなかったから、腹が空きすぎちまって、いっとき眼を回しただけだってさ。ちゃんと玄庵先生に来て頂いて診て貰ったからね、安心しな」
 そこでお民が意味ありげな顔でニッと笑う。
「それよりも、孝太郎さん。あんたも今年中にはもう、てて親になるんだってね。ま、おめでただって判って何よりじゃないか。せいぜい、美空ちゃんを労ってやっておくれね」
 ポンと肩を叩かれた孝太郎は茫然とその場に立ち尽くす。
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