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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第4章 《其の参》
「ありゃア、当分は上の空だぜ」
 外から聞こえてくる源治の呆れ声もむろん、当の孝太郎の耳には入ってこない。
 孝太郎が我に返った時、既に狭い部屋にはお民も源治の姿もなく、もぬけの殻であった―。
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