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第4章 《其の参》

「ろくに何も食べちゃいなかったんだって？　何で、そんなにフラフラになるまで黙ってたんだ」
　気をつけてやらなかったのは自分の方なのだ、強引にでも医者に連れてゆけば、このようなことにまではならなかったものを―と己れの至らなさを自覚しながらも、孝太郎はつい咎めるような口調になってしまう。
「お前が倒れたと源さんから聞いて、俺がどれだけ心配したか―、全っく生きた心地もしなかったよ」
「ごめんなさい―」