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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第5章 《其の四》
「まだ起きていたのか」
 白い夜着姿の美空を見つめ、孝太郎は乾いた声で言った。
 心なしか声にまで疲労が滲んでいるように聞こえる。一体、昨夜、孝太郎の身に何が起こったというのだろう。美空の胸は言い知れぬ不安に戦慄(わなな)いた。
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