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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第5章 《其の四》
 平坦な口調で問われ、美空はかすかにかぶりを振る。
「いえ、ただ少し外の景色を眺めたくなったものですから」
 ありのままに応えると、女は美しい眉をかすかにひそめた。
「外の寒さは殊の外にございます。お腹の和子さまに障りがあってはなりませぬ」
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