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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
 幸いなことに、長く伸びた廊下には人影もなく、美空が吐息を洩らしたところを見た者は誰もいなかった。そのことに改めて軽い安堵を憶えながら、美空はまた、そっと息をつく。何故、こうも毎日、それも日がな、他人の眼ばかりを気にして過ごさねばならないのだろうか。
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