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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
 後ろで智島の悲鳴が上がった。
 咄嗟に片手をついたから良かったようなものの、まともに倒れていたとすれば、顔面を廊下にしたたか打ち付けていただろう。
 右手を付いたまま、茫然と座り込む美空に唐橋が心配そうな声を投げかけた。
 だが、それが見せかけだけのものであることくらい、この場にいる誰もが知っている。
「大事ございませぬか、ご簾中さま」
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