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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
「さりながら、ご簾中さま、私はもう我慢なりませぬ。こちらが―ご簾中さまが黙って見過ごしておられるのを良いことに、あちらはなさりたい放題、言いたい放題ではございませぬか。これでは、ご簾中さまがあまりにもお労しくてなりませぬ」
 眼に悔し涙さえ滲ませて訴える智島に、美空は淡く微笑んだ。
「ありがとう、そう申してくれるのは智島だけですね」
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