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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
 重臣たちにしてみれば、美空に徳千代に続く男児を一日も早く上げて欲しいと願っている。医療もまだ未発達であった当時、乳幼児の死亡率はけして低くはない。ましてや、蒲柳の質は、大名の公子にはありがちのこと、家督を継ぐべき若君が徳千代一人では心許ないというのが大方の意見であった。
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