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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
 美空ははしゃぐ徳千代を抱きしめ、改めて強くそう思った。この幸せを守るためならば、どのような誹謗中傷にでも、冷たい視線にでも耐えて見せる、と。
 そして、そんな幸せそうな母子を智島が傍らで見守っている。いつもどおりの、穏やかな昼下がりの光景であった。
 九月初旬、蜩が煩いほどに鳴く昼下がりのことである。
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