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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
 徳千代は色白の、父孝俊に似た整った面立ちをしていた。徳千代のやわらかな頬を自分の頬を押し当てながら、美空はこの一瞬をかげがえのないものに思う。
 たとえ誰に何を言われようと、こうして可愛い我が子を胸に抱き、愛しい男の傍にいられる幸せ。それ以外の何を望むというのだろう。このささやかな幸せと引き替えにできるものなど、ありはしないのだ。
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