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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第2章 《其の壱》
 愕いたことに、誠志郎は美空に求婚さえしたことがある。あれはもうかれこれ一年前になるだろうか、突如として夕刻、誠志郎が徳平店を訪ねてきた。
 小さな位牌となり果てた父に向かって短い黙祷を捧げた後、誠志郎の口から出た科白は実に意表を突くものだった。
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