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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第8章 【烏瓜~からすうり~】 《其の弐》
「確かに滅多なことは申せませぬ。殿ご自身がご簾中さまをひとかたならぬご寵愛なのですから。うっかり、ご簾中さま派の者に話を聞かれようでもしたなら、すぐにお閨で殿に言いつけられてしまうでしょうし。虫も殺さぬような大人しい可愛いお顔をなさっていながら、一体どんな手練手管で殿を夜毎誑かしていらっしゃるのやら。もしかしたら、男に膚を売る遊び女であったのかもしれませぬ」
「それでは、徳千代君が真、殿のお子であるかどうかなど、判りようはずもありませぬな」
「それでは、徳千代君が真、殿のお子であるかどうかなど、判りようはずもありませぬな」