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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第8章 【烏瓜~からすうり~】 《其の弐》 
 そこで二人が意味ありげに顔を見合わせたのは、美空には見えない。いや、見えたとしても、そのときの美空にはもう何も考えられなかった。
「そうそう、ご簾中さまお付きとなったあの智島というご中老も怖い方にございますよ。あまりの恐妻ぶりに半年で婚家を離縁され里方に戻されたとか」
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