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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第10章 【烏瓜~からすうり~】《其の四》
     《其の四》 

 美空はその日以降、自室に籠もりきりになった。毎日、障子戸を開け放ち、縁近くに座り庭を眺めるともなしに眺めている。幸いにも、まだ霜月上旬で昼間は温かい日が続いたため、障子戸を開けること自体には問題はなかった。しかし、お付きの智島は美空の心を案じた。
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