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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第10章 【烏瓜~からすうり~】《其の四》
 まるで魂のさまよい出た抜け殻のようにボウとしたまなざしを庭に投げたまま、一刻どころか半日でも、一日でもずっと同じ場所に座り続けているのだ。美空の周囲には、さながら蒼白い悲愴感のようなものが漂っているように見えた。
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